経鼻胃管(けいびいかん)
鼻から細い管を通して胃まで入れ、そこから栄養や薬を入れる方法です。手術がいらないので、まず使われることが多い方法です。
経鼻胃管とは
やわらかい細い管(チューブ)を鼻から入れて、のどを通って胃まで届かせます。管の外側は頬にテープで留めておきます。栄養剤や母乳・ミルク、水分、薬をシリンジやボトルから入れます。
- 管は決まった間隔で交換します(交換は看護師や家族が行うことが多いです)。
- 管の先が胃に入っているかを、入れる前に確かめます(確かめ方は主治医・看護師から教わります)。
胃ろうとの違い
| 経鼻胃管 | 胃ろう | |
|---|---|---|
| 作り方 | 鼻から入れるだけ | 手術で入り口を作る |
| 見た目 | 顔に管とテープ | 服の下に隠れる |
| 向いている期間 | 短め〜中くらい | 長く続くとき |
| こまること | 抜けやすい・鼻やのどの違和感 | 入り口のケアが必要 |
どちらが良いかは、期間・年齢・体の状態で変わります。主治医と相談して決めます。
毎日のケアで知っておくこと
- テープかぶれを防ぐため、留める位置を少しずつ変えたり、皮膚保護剤を使ったりします。
- 鼻の穴のまわりは清潔に。管の出口をときどき見ます。
- 管の目盛り(鼻の出口の位置)を覚えておくと、ずれたときに気づけます。
- 寝返りや手で引っぱって抜けることがあるので、服の中に通す・ミトンを使うなどの工夫があります。
おでかけ・おとまりで持つもの
- 予備の管・テープ・固定用品(抜けたときに入れ直せる人は一式)
- 注入用のシリンジ・ボトル・つなぎのチューブ
- 栄養剤・水分・薬(予備を1回分多めに)
- 主治医の連絡先と、管の種類・太さ・長さのメモ
こんなときは連絡
- 管が抜けた・ずれた(自分で入れ直せない場合)
- 入れるときに咳き込む・顔色が悪くなる・苦しそう(先が気管に入っている可能性。すぐ中止して連絡)
- 鼻血が続く、鼻のまわりがただれる
役立つ制度
管や注入物品の一部は、自治体の日常生活用具の給付対象になることがあります。処方される栄養剤は医療保険の対象です。
出典
- こども家庭庁 医療的ケア児等とその家族に対する支援 (cfa.go.jp)
- 厚生労働省 喀痰吸引等制度 (mhlw.go.jp)
ケアの一般的な説明です。やり方・量・回数はお子さんごとに違います。必ず主治医・訪問看護師の指示に合わせてください。急な変化があるときは、このページを読むより先に連絡してください。