胃ろう(いろう)
おなかに小さな入り口を作って、そこから直接胃に栄養や薬を入れる方法です。口から十分に食べられない子どもによく使われます。
胃ろうとは
おなかの皮膚から胃まで通る小さな穴(ろう孔)を作り、そこに管やボタン型の器具を付けておきます。食事のときにチューブをつないで、栄養剤やミキサー食、水分、薬を入れます。
- ボタン型は体の外に出る部分が小さく、服の下に収まります。
- チューブ型は外に管が出ている分、つなぐのが簡単です。
- 入り口の器具は数か月ごとに病院で交換します。
どんなときに選ばれるか
飲み込みがむずかしい、むせやすい、口から食べる量では体重が増えにくい、鼻のチューブが長く続いているなどのときに、主治医と相談して決めます。手術(多くは内視鏡を使う方法)で作ります。
毎日のケアで知っておくこと
- 入れる前に、器具の位置やおなかの張りを確認します。
- 入れた後は、しばらく上体を起こしておくことが多いです(主治医の指示に合わせます)。
- 入り口のまわりは毎日見て、赤み・ただれ・にじみ・肉芽(赤い盛り上がり)があれば写真を撮って相談します。
- お風呂はふつうに入れることがほとんどです。
入れる量・速さ・回数は一人ひとり違います。このサイトでは具体的な数字は扱いません。必ず主治医・訪問看護師の指示に合わせてください。
おでかけ・おとまりで持つもの
- 栄養剤・水分・薬(予備を1回分多めに)
- 注入用のチューブ・シリンジ・ボトル(つなぐ部分の規格が合うもの)
- 予備の胃ろう器具(抜けたときのため。主治医に相談して持ち方を決めます)
- ガーゼ・テープ・清浄綿
- 入れる場所(静かに座れる所)と、器具を洗える水場があると楽です
こんなときは連絡
- 器具が抜けた(穴は数時間で縮むことがあるので、早めに連絡)
- 入り口から栄養剤や胃液がたくさん漏れる、出血がある
- 入れるたびに吐く、おなかがひどく張る、熱が出る
役立つ制度
栄養剤のうち医師が処方するもの(医薬品扱い)は医療保険の対象です。注入に使う物品は、自治体の日常生活用具の給付対象になることがあります(品目は自治体ごとに違います)。詳しくは「医療費の公費のしくみ」「福祉用具・日常生活用具」のページへ。
出典
- こども家庭庁 医療的ケア児等とその家族に対する支援 (cfa.go.jp)
- 厚生労働省 喀痰吸引等制度 (mhlw.go.jp)
ケアの一般的な説明です。やり方・量・回数はお子さんごとに違います。必ず主治医・訪問看護師の指示に合わせてください。急な変化があるときは、このページを読むより先に連絡してください。