中心静脈カテーテル(点滴の管)
太い血管(中心静脈)まで届く細い管を体に入れておき、そこから高カロリーの点滴や薬を入れる方法です。腸から栄養をとれない子どもに使います。
中心静脈カテーテルとは
腕・首・胸などから入れた管の先を、心臓に近い太い血管に置きます。そこから「中心静脈栄養(TPN)」という栄養の点滴や、薬を入れます。
- 体の外に管が出ているタイプと、皮膚の下にポート(小さな丸い器具)を埋め込み、針を刺して使うタイプがあります。
- 家でポンプを使って、夜だけ・一日中など、決められた時間で点滴をします。
どんなときに選ばれるか
腸が短い・動きが悪いなどで、口や胃ろうからの栄養では足りないとき。また、長く続く薬の点滴が必要なときです。
毎日のケアで知っておくこと
- いちばん大切なのは感染を防ぐことです。つなぐ・外すときは手洗いと清潔な手順を守ります。
- 管の出口(刺入部)はフィルムで覆い、決められた間隔で消毒して貼り替えます。赤み・腫れ・にじみがあれば相談します。
- 管が引っぱられたり、折れたりしないように固定します。
- お風呂は、出口を防水で覆って入るなど、病院の指示に合わせます。
- ポンプのアラーム(つまり・空気・電池)の意味を覚えておきます。
おでかけ・おとまりで持つもの
- 点滴の袋・ルート・ポンプ・予備電池(点滴中に出かける場合)
- 消毒用品・フィルムの予備・固定テープ
- 緊急用のクランプ(管を止める器具)とキャップ
- 病院・業者の連絡先と、カテーテルの種類のメモ
- 冷蔵が必要な点滴は、保冷バッグと宿泊先の冷蔵庫
こんなときは連絡
- 熱・寒気(カテーテルの感染は早めの対応が必要。すぐ連絡)
- 出口の赤み・腫れ・うみ、管に沿った痛み
- 管が抜けた・切れた・つまった(抜けた・切れたときは管を止めて圧迫し、すぐ連絡)
- 点滴中に顔がむくむ、息が苦しい
役立つ制度
在宅での中心静脈栄養は医療保険の対象で、ポンプなどは病院・業者から貸与されます。多くの場合、小児慢性特定疾病や身体障害者手帳(小腸機能障害など)の対象になります。
出典
- こども家庭庁 医療的ケア児等とその家族に対する支援 (cfa.go.jp)
- 厚生労働省 喀痰吸引等制度 (mhlw.go.jp)
ケアの一般的な説明です。やり方・量・回数はお子さんごとに違います。必ず主治医・訪問看護師の指示に合わせてください。急な変化があるときは、このページを読むより先に連絡してください。