人工呼吸器
息を助ける機械です。気管切開につなぐタイプと、マスクを顔に当てるタイプ(NPPV)があります。家庭用の小さな機械で、おでかけもできます。
人工呼吸器とは
自分の力だけでは十分に息ができないときに、機械が空気を送って息を助けます。一日中使う子もいれば、夜だけ・具合が悪いときだけ使う子もいます。
- 気管切開型:カニューレに回路(ホース)をつなぎます。
- マスク型(NPPV):鼻や口にマスクを当てて使います。手術はいりません。
- 設定(送る量やタイミング)は主治医が決めます。家族が勝手に変えることはありません。
毎日のケアで知っておくこと
- 回路の接続、水のたまり(結露)、フィルターの汚れを毎日見ます。
- 加湿器の水を補充します(機種により人工鼻を使う場合もあります)。
- アラームの意味(外れ・つまり・電池切れなど)を家族全員が分かるようにしておきます。
- 回路やマスクの交換時期は業者・病院の指示に合わせます。
- マスク型は、鼻やおでこの皮膚の赤み・ただれに注意します。
電源と停電の備え
人工呼吸器は電気が止まると動かなくなるので、電源の備えがいちばん大切です。
- 内蔵バッテリーで何時間動くかを知っておきます。
- 外部バッテリー・予備バッテリーを用意し、満充電にしておきます。
- 車のシガーソケットから使えるかを確認しておきます。
- 停電時に蘇生バッグ(アンビューバッグ)で手動で息を送る方法を、家族全員が練習しておきます。
- 電力会社の停電時優先の登録や、自治体の避難行動要支援者名簿への登録をしておきます(「災害のそなえ」のページへ)。
おでかけ・おとまりで持つもの
- 本体・回路の予備・加湿の用品(人工鼻など)
- 外部バッテリー・充電器・車用のケーブル
- 蘇生バッグ・吸引器・パルスオキシメーター
- 機種名・設定のメモ(緊急時に医療者に見せるため)
- 施設の「電源を借りられるか」を事前に確認(このサイトの口コミが役に立つところです)
こんなときは連絡
- アラームが止まらない、原因が分からない
- いつもより息が苦しそう、酸素の値が下がる、顔色が悪い
- 機械の故障・水没・落下(業者の24時間窓口の番号を控えておきます)
役立つ制度
在宅で人工呼吸器を使うと、訪問看護が週4日以上使えるなど、医療保険のしくみが手厚くなります。バッテリーなどが日常生活用具の対象になる自治体もあります。多くの場合、身体障害者手帳や小児慢性特定疾病の対象になります。
出典
- こども家庭庁 医療的ケア児等とその家族に対する支援 (cfa.go.jp)
- 厚生労働省 喀痰吸引等制度 (mhlw.go.jp)
ケアの一般的な説明です。やり方・量・回数はお子さんごとに違います。必ず主治医・訪問看護師の指示に合わせてください。急な変化があるときは、このページを読むより先に連絡してください。